都立入試理科分析

ゲーセンに行きつつ塾講師もやってるめるくりです。

 

本日、東京都公立高校入試が行われました。

東京都は統一問題と自校作成(上位校が難しい問題を出す)とに分かれますが

統一問題の方の分析を行います。

 

今回は僕が集団授業で理科を担当していたということで

理科の分析を行っていきます。

 

 

大問1 小問集合

問1 軟体動物(アサリ)の体のつくり

問2 ガスバーナーの使い方と蒸留における注意

問3 宵の明星

問4 食塩(NaCl)の電離

問5 シダ植物の特性

問6 回路の電圧と電流

 

大問2 レポートを読み取る

問1 密度の計算

問2 運動神経と感覚神経

問3 音の速さの計算

問4 天気図の読み取り

 

大問3 地層の観察

問1 示相化石 と ナウマンゾウの時代

問2 柱状図の読み取り

問3 堆積する岩石とその仕組み

 

大問4 オオカナダモの光合成実験

問1 対照実験の理由と結果

問2 植物の呼吸とその条件

問3 光合成と養分の関係性

 

大問5 マグネシウム燃焼実験

問1 マグネシウムの酸化とその質量変化

問2 マグネシウムと塩酸の反応

問3 マグネシウムと塩酸の反応による水素発生量の計算

 

大問6 滑車と仕事のエネルギー

問1 動滑車の仕組み

問2 仕事の大きさの求め方とエネルギーの変化

問3 グラフの書き方と平均速度

 

 

難易度を個人的主観で3段階で表すと

大問1 小問集合

問1 ☆☆

問2 ☆

問3 ☆☆

問4 ☆

問5 ☆☆☆

問6 ☆☆

 

大問2 レポートを読み取る

問1 ☆☆

問2 ☆

問3 ☆

問4 ☆

 

大問3 地層の観察

問1 ☆

問2 ☆☆

問3 ☆☆

 

大問4 オオカナダモの光合成実験

問1 ☆

問2 ☆☆

問3 ☆

 

大問5 マグネシウム燃焼実験

問1 ☆☆

問2 ☆☆

問3 ☆☆☆

 

大問6 滑車と仕事のエネルギー

問1 ☆

問2 ☆☆

問3 ☆☆

 

 

今回は大問6がいつもよりも簡単だった代わりに大問5がやや難しかったように感じます。

またここ最近に言えることですが

大問1が以前よりも難しめになっており、満点を取るのが難しくなっています。

 

特に今回の場合

宵の明星の問題 や イヌワラビが維管束がある

この辺りが失点原因になるかと思います。

 

大問2は例年に比べて計算量が増え、知識だけでは答えられないようになってきています。

ただし密度の計算や速度の計算は、理科だけでなく数学でも問われる内容なので総合的な能力という面では大きな差はないかもしれません。

 

大問3は地学内容ということで今年は地層でした。

おおよそ予想通りといった問題で、全体的に知識で即答できるタイプが多かったように思えます。

特に記述は頻出問題でした。

 

大問4は生物内容でオオカナダモの光合成実験とこれもまた頻出実験でした。

生物は対照実験が鍵になると考えられていましたが、今年もやはり対照実験が出ました。

 

大問5は化学内容でマグネシウムの燃焼とマグネシウムと塩酸の反応でした。

全体を通して一番難しかったのはここかなと思います。

ただ問1,2に関しては知識で解くことが可能なので

問3を捨てることを考えればさほど時間を取られることはないと思います。

 

大問6は物理内容で滑車とエネルギーに関する問題でした。

これは条件が長かったり、実験がややこしかったりして一見難しそうなのですが、聞いている内容はそれほど難しいことは聞いていません。

しっかり問題を読んで何を聞いているかが理解できれば十分得点源になったかと思います。

 

 

総合ですが

今年は後半よりも前半の方が難易度が高かったため、解いている途中で「今回は難しいかな」と思ったかもしれません。

ですが大問3,4,6は少なくとも例年より簡単だったので全体的な平均点はさほど変わらないかと思います。

 

 

以上です。