麻雀講座⑥ イーシャンテンを極める(2)
麻雀講座6回目!!ゆけむりです。
前回は以下3種類のイーシャンテンについて取り上げました。
(1)ヘッド十分+2ターツ系
(2)くっつきイーシャンテン
(3)ヘッドレス系
今回は(2)くっつきイーシャンテンについて。
慣れていないと見逃しがちな、強力なイーシャンテンの形の一つです。
例1.くっつきイーシャンテン
くっつきイーシャンテンとは、このようにヘッドと3メンツが充足している状態でのイーシャンテンの事を言います。
この状態では孤立牌を2つ抱えておく事ができ、この孤立牌の周りに牌がくっつくとテンパイとなります。
上の例では、のいずれかをツモるとテンパイですね。
この形は11種40枚という非常に強力なテンパイ受け入れ枚数を持ちますが、うちリャンメンのテンパイが取れるのはの4種16枚のみとなります。
すなわち、基本的にはテンパイへの受け入れは非常に多い反面、40%の確率でカンチャン,シャンポン,単騎待ちの愚形テンパイとなります。
くっつきイーシャンテンはこのような基本的な形でもヘッド十分+2ターツ系より優秀と言えますが・・・
完全イーシャンテンはリャンメンテンパイへの受け入れが6種20枚なので、リャンメンテンパイへの受け入れだけで考えると完全イーシャンテンに劣っています。
ただし、くっつきイーシャンテンの受け入れ枚数をさらに強力にさせるお助けキャラ達がいます。
それが、四連形と中膨れです。
例1の孤立牌を1つ四連形に変えて見てみましょう。
例2.くっつきイーシャンテンの連続系強化
この状態だと、
の14種49枚でテンパイ
うちの7種24枚で良形テンパイとなります。
(さらには三面張)
なんとリャンメンテンパイの受け入れ枚数が8枚も増えました。
6種24枚は既に完全イーシャンテンを上回る優秀さであることは間違いないでしょう。
ただし、やはり愚形テンパイのほうが確率的に上回る事には注意が必要です。
上の牌姿のうち、ツモで愚形テンパイとなります。
→カンチャン待ちテンパイ
→シャンポン待ちテンパイ
シャンポン待ちテンパイの場合、状況によってはその場でツモ切り(特に、タンヤオなどの手役が無い場合)でテンパイを拒否するのもありでしょう。
カンチャン待ちテンパイの場合、ツモ切りでテンパイを拒否すると後にフリテン目が出てきます。そのため、上の牌姿ではタンヤオの付かない以外については、テンパイ拒否の選択は微妙なところです。
ツモ切り後のツモに対しては、フリテンとなりますが三面張なので先制であれば基本的にリーチを打つべきです。
例3.くっつきイーシャンテンの中膨れ強化
この状態だと、
の11種37枚でテンパイ
うちの6種22枚でリャンメンテンパイとなります。
(さらには高めイーペーコーでテンパイ)
中膨れの場合も6種22枚で完全イーシャンテンを上回る優秀さであると言えます。
四連形強化との大きな違いは、テンパイ枚数が少ない代わりにテンパイ枚数に対して相対的な愚形テンパイの確率が低い事とイーペーコー受けがある事です。
ただし基本的には中膨れよりも四連形のほうが受け入れ枚数の強化は強いと言って良いでしょう。
ちなみに計算してみると、
四連形強化→51%で愚形テンパイ
中膨れ強化→41%で愚形テンパイ
となります。
例4.ダブル連続形くっつきイーシャンテン
この例では、
の17種58枚でテンパイ
うちの9種30枚で良形テンパイとなります。
30枚の受け入れ枚数でリャンメンのリーチが打てるというのは圧倒的ですね。
この形で打点が5200点以上あれば親のリーチにイーシャンテンで突進するくらいの強さはあると思います。
ただし、でカンチャン、でシャンポンの愚形テンパイをどう捌くかはやはり問題となります。
例5.ダブル中膨れくっつきイーシャンテン
中膨れ二つの場合、
の10種32枚でテンパイ
うちの8種28枚でリャンメンテンパイとなります。
ダブル連続形の場合と比べると、ヘッド部分のツモによる恩恵が無くなっている分リャンメンテンパイへの受け入れ枚数が2枚減っていますね。
しかし、裏目がなく確実にリャンメンのテンパイを取る事が出来るという意味ではダブル連続形の場合よりも優秀と言えます。
ツモの場合はシャンポン待ちのテンパイとなりますが、フリテンなどのリスクも無いため点数条件がない限りはツモ切りでテンパイは拒否するべきです。
例6. 7枚連続形くっつきイーシャンテン
応用となりますが、7枚使いの連続形になるとさらに強力になります。
の18種59枚でテンパイ
うちの11種36枚で良形テンパイとなります。
例4と比べてさらに6枚増えました。
最強レベルのイーシャンテンと言っても過言ではないでしょう。
おしまい。
今回少しマニアックな内容でした。