麻雀講座⑤ イーシャンテンを極める(1)
麻雀講座第五回!!湯けむりです。
今回書くのは、一向聴(イーシャンテン)の構え方についてです。
個人的には牌効率の中でも初中級者間の実力の差が最も大きく出る所(もちろん収支にも影響大)ではないかと考えています。
まともに打ってるつもりなのにテンパイが遅い、負けてばかりいる、という方は是非参考にして下さい。
一向聴とはテンパイの一つ前段階の事を言いますが、大きく分けて以下の3つに分類されます。
基本的に下にあるものほど強力な受け入れ枚数を持つイーシャンテンとなります。おぼえましょう
(1)ヘッド十分+2ターツ系
(2)くっつきイーシャンテン
(3)ヘッドレス系
今回は(1)だけをご紹介します。
(1)ヘッド+2ターツ系
例1.ヘッド+2ターツ系の基本
(受け入れ枚数は4種16牌)
既に雀頭がありターツが2つ未確定な状態のイーシャンテンです。
この形では余剰牌が1つ生じることが最大のポイントです。
余剰牌の使い道には様々なものがあります。
たとえば、例1の余剰牌がリャンメンターツのどちらかにくっつくものに変わると、
例2.完全イーシャンテン
(受け入れ枚数は6種20牌)
のシャンポン受けが増えたことで受け入れ枚数が4枚も増えました。
この形は完全イーシャンテンと呼ばれています。
麻雀の基本はリャンメンテンパイ+リーチなので、どのような入り目で牌が入ってきてもリャンメンテンパイが取れるこの形は非常に優秀です。
いわゆるお手本のようなイーシャンテンと言う事も出来るでしょう。
次に、例1の余剰牌がになった場合。
例3.三色のブレを捉える
(受け入れ枚数は4種16牌)
受け入れ枚数は変わりませんが456の三色と567の三色の両天秤になりました。
どのような入り目でテンパイしても、高め三色のリャンメンテンパイを取る事が出来ますね。
このように余剰牌は三色、イッツーなどの手役変化に対応する事が出来るので不用意に余剰牌として安牌を抱えてこれを見逃すと大損をすることになります。
例4.手役受けを残す
(受け入れ枚数は4種16牌,手役変化1種4牌)
これは余剰牌がの例です。
一見浮いていて早く切りたくなってしまいますがこの手ではツモ 打により456の三色が見えるリャンメンターツの変化が生じます。
そのため特に理由もなくを切って安牌を抱えるのは大きなミスと言ってもいいでしょう。
細かい事のように見えますが、麻雀は1飜上がると点数が倍、2飜上がると4倍となるため手役逃しが全体の収支に大きく影響を及ぼします。
ちなみに打でなく打なのは、ツモ時に567の三色の両天秤が取れるためです。
これもがドラや危険牌でない限りは逆順切りはミスと言って良いでしょう。
例4のような手役変化は、三色の他にもイッツーやトイトイなどに見られます。
例5.三面張受けを残す
(受け入れ枚数は4種16牌,手役変化1種4牌)
が余剰牌の場合です。
ツモにより三面張ターツに変化するのでこれも取っておくべき牌と言えます。
ただし例4のような手役変化ほどの恩恵は無いので、状況によっては先切りという選択肢も大いにあり得ます。
例6.ドラ受けを残す
ドラ
(受け入れ枚数は4種16牌,手役変化2種8牌)
また、手役以上に重要なのがドラ受けです。
三色はターツ変化後にさらに高めをツモって初めて成り立ちますが、ドラは引いた時点で1飜上げを確定させる事が出来ますね。
ドラそばの牌が余剰牌となっている場合は基本的にテンパイまで引っ張りましょう。
通常の表ドラの他にも、場に見えていなければ赤5の受けも考慮して4や6の余剰牌は残すようにしましょう。チップ麻雀ならばなおさら。
ただし、ドラそばは危険牌候補になるので多少の状況判断は必要になります。
まとめ
・ヘッド十分+2ターツ系イーシャンテンでは、以下の役割を持つ余剰牌が重要な鍵を握る事がある!
・完全イーシャンテン
・三色、イッツーなどの手役受け
・三面張受け
・ドラ受け
イーシャンテンはほんとだいじよ